お寺について


当時は元々現在の地に在ったものか、詳細は不明であるが、古い記憶によると、四世大道了悟大和尚の天保七年某日早朝意外の大火にて堂宇を全焼し、その後五世金峰大仙大和尚の安政二年秋、檀信徒並びに有縁者の寄付をつのり再建されたもので、その時の再建寄付帳によれば「銀札五百七拾目総檀中」と記されている。

当山は八つの峰を持ち、八葉山と呼ばれ山号にもなっているが、当時はその山裾に開かれたもので、八田村長楽寺の御詠歌にも、

 

「八葉の基にうかぶ法の屋 後生を折りて長く楽しめ」

と詠まれている。

 

現在の本尊は、十一面千手観音を奉安しており、また阿弥陀如来像、開山大和尚像等を安置している。何れもこれらの仏像は堂宇再建の後、檀中山本與六氏の寄進によるものである。また、古くからまつられている東向き観音の石仏は享保八年講中十三人によって寄進されたものらしく、石仏に刻まれた年号は今尚はっきり読み取る事が出来る。

 

御詠歌に

「八千代までかわらぬ里のかんぜおん すえのちかいをみちびくはみだ」

と詠まれている。

当山の庫裡新築についてじゃ、建築委員長仲西孝二氏を初め他の建築委員並びに檀中全員の協力により、平成十五年十一月着工し平成十六年三月に完成致しました。

その後台風二十三号により、裏山よりの水害により本堂床下に五十糎余りの床下浸水を見ました。その為平成十九年度国費により四基の砂防ダムの建設をしてそれに対応するべく裏山に完成し、今後の防災に備えられました。